移植のためのサンゴ種苗を生産する手法には、サンゴの一部を採取した断片を着床具に固定する無性生殖法と一斉産卵を利用して卵と精子を受精させ、幼生を着床具に着生させる有性生殖法があります。
無性生殖法は、断片の採取により親サンゴを傷つけること、大量の断片を確保しにくいこと、同じ親サンゴから採取した断片の間では、成長して産卵しても受精しないこと、遺伝的多様性が低くなることなどが指摘されています(日本サンゴ礁学会,2008)。
一方、有性生殖法は、高度な技術と人員の確保を必要とされますが、親サンゴを傷つけず、同種で遺伝的に多様なサンゴ種苗を生産できるので、例えば、同種の種苗を密集移植し、産卵サイズまで育てることができれば、産卵時の受精率を高められる点が、広範囲のサンゴ礁の修復・再生には有効と考えられています。
こうしたことから、マリンジャムでは、主に有性生殖法を使ってサンゴの種苗を生産し、これを中間育成して一定の大きさに育て、面的に移植する方法を行っています。

















